▶︎ 29歳 タイミング法で妊活も1年妊娠せず
▶︎ 30歳 不妊治療クリニックに通院開始
◎検査結果:低AMH(30歳で1.77)、子宮ポリープ(→経過観察)、ほか異常なし
▶︎人工授精3回失敗
▶︎体外受精にステップアップ(採卵)
私は不妊治療として体外受精を行っておりました。今回は1回目の凍結胚移植をした時のことについて、スケジュール・方法などを記事にまとめます
初期胚移植と凍結胚移植の違いは?
自然周期で凍結胚移植をした人の体験談が知りたいな。
不妊治療で胚移植を受ける際にこのように感じている方へ、今回は私の1回目の凍結融解胚移植について体験談として記事にまとめました
新鮮胚移植と凍結融解胚移植の違いとは
✔︎ 新鮮胚移植:
採卵で得られた胚をその周期に胚移植
✔︎ 凍結融解胚移植:
採卵後に育てた胚を凍結保存し別の周期に融解して胚移植
私の通院先では全胚凍結をして次の周期以降で子宮内膜の状態が良い時に凍結融解胚移植を行う方針でした
私は採卵の次の周期で凍結融解胚移植を行いました。凍結融解胚の方が凍結と融解の過程を経ているので新鮮胚に比べてストレスが大きいと思われますが、日本産科婦人科学会のデータでも凍結融解胚移植の方が新鮮胚移植よりも妊娠率が高いと報告されています
この理由としては採卵周期に移植する新鮮胚移植と比べて、採卵とは別の周期に移植する凍結融解胚移植の方が子宮内の環境が整いやすいので着床しやすくなるという説明を受けました
自然周期とホルモン補充周期の違いとは
凍結融解胚移植には、「自然周期法」と「ホルモン補充周期法」の2種類がありますが、妊娠率に有意差はないと言われています
◎ 自然周期法
その人の排卵に合わせて受精卵を移植する方法。
ホルモン値と超音波による卵胞径の測定をして卵胞成熟を確認し、排卵時期を特定して、胚を移植するタイミングを決定します。
日程調整が出来ない、排卵確認のために頻回の来院が必要ですが、使用する薬剤を最小限に抑えることができる自然に近い方法です。
◎ ホルモン補充周期法
エストラジオールとプロゲステロンの2種のホルモン剤を使用し、受精卵が着床しやすくするように子宮内膜を整えてから移植を行う周期のことです。
日程調整がしやすく、胚移植日までの通院日数を減らすことができますが、薬剤の負担があり妊娠した後も薬を長く使う必要があります。
私は医師からは日程の都合がつけられるのであれば自然周期にしましょうと勧められたので、これまで計6回の移植全て自然周期で移植しました
私の場合には
- 月経周期がほぼ一定
- 子宮内膜の厚さが問題なかった
- 自然周期で日程の都合がつけば薬剤による身体の負担を減らせる(そのぶん費用も抑えられる)
ことから、完全自然周期が勧められるとの説明がありました
私が感じた自然周期で行う胚移植のメリット・デメリット
私が感じた自然周期の胚移植の良い点、悪い点は以下です
✔︎ メリット
皮膚が弱い方はかぶれやすいといわれるエストラーナテープの使用を回避できた
✔︎ デメリット
完全自然周期では自然の排卵を待つので予想よりも卵胞が育っていない場合は排卵まで何度も確認が必要
▶︎受診の日数が増えてしまった
(排卵誘発のhcg注射や点鼻薬を使用した自然周期でも予想より卵胞の成長がゆっくりなことがあり、ゴナールエフ皮下注射で卵胞の成熟を促したこともあった)
私が受診していた病院では自然周期を推奨していましたが、病院によってはホルモン補充周期を推奨しているようですので、医師とよく相談のうえ適した方法を選んでいただくのがよいと思います
凍結胚移植のスケジュール
排卵日前(私は10or11日目)にエコー検査で卵胞の大きさを確認
エコー検査だけではなく採血検査によりエストロゲン、プロゲステロン値を測定しより正確な排卵日を予測していました
1〜4回目の移植は完全自然周期だったので、自然にLHサージが起こり排卵するのを待ちました
※この後転院したのですが転院先の5, 6回目の移植では確実にLHサージを起こすためhcg注射や点鼻薬を使用していました
排卵日の予測がたつと移植日が決定します
診察時にどの胚盤胞を移植するか医師と相談し、初回は最も妊娠確率が高いと思われるグレードの良い5AA’胚盤胞移植を勧められました
排卵予想日から5日後に胚盤胞移植をしました
経腹エコー下での移植となるため、子宮の状態が見やすくなるように膀胱に尿をなるべくためておくよう指示がありました
経腹エコーで画面を見ながらカテーテル内の胚盤胞を子宮内に移植しました
移植時の痛みは特にありませんでした
私は子宮後屈のため経腹エコーでは子宮の描出が難しく少し時間がかかりましたが、それでも所用時間は10分程度でした
カテーテル内に胚盤胞が残っていないか顕微鏡での確認している間、横になり安静にして待ち、確認が済んだら帰宅の許可がおりました
移植後は特に安静指示はなく普段通りの生活でよいが、激しい運動は避けるようにと言われました
高濃度ヒアルロン酸含有培養液とアシストハッチング(保険適用)
※移植の際は医師の勧めで
高濃度ヒアルロン酸含有培養液+アシストハッチングを行いました(保険適用でした)
◎高濃度ヒアルロン酸含有培養液
胚移植の際に用いる特殊な培養液です。 ヒアルロン酸を豊富に含んでおり、妊娠率・着床率が上昇するとの研究結果や臨床での報告があります。
◎アシストハッチング
受精卵の外側(透明帯) を開孔、または薄くすることで着床を促す方法です。
今回の移植周期で使用した薬剤について
胚移植の際に私が使用したお薬は
- ルティナス膣錠
- プレドニン
- ケフラール
でした。これらの使用感はどうだったか、またルティナス膣錠については特に注意が必要だなと思うこともありましたので、患者目線で私の感じたこと、体験談を別の記事にまとめました
ぜひこちら↓をご覧ください
【患者目線】胚盤胞移植前に使ったのはどんな薬?【ルティナス(プロゲステロン膣坐薬)の使用感・注意点とは】
今回は胚移植の方法についてまとめました
私の初回移植は、完全自然周期での凍結融解胚移植、5AA’胚盤胞を排卵5日目に移植しました
初回の胚盤胞移植の結果は残念ながら妊娠判定 陰性でした
初回の陰性という結果を踏まえて、次は2回目の胚盤胞移植についての記事となります
子宮内膜炎、ビブラマイシンについてもご紹介しますので興味がある方はぜひ読んでいただけたら嬉しいです