【胚移植2回目】ビブラマイシン内服して胚移植へ!子宮内膜炎の原因・症状や検査・治療まとめ

これまでの流れ

▶︎ 29歳 タイミング法で妊活も1年妊娠せず

▶︎ 30歳 不妊治療クリニックに通院開始

 ◎検査結果:低AMH(30歳で1.77)、子宮ポリープ(→経過観察)、ほか異常なし

▶︎人工授精3回失敗

▶︎体外受精にステップアップ(採卵)

私の初回胚移植は、完全自然周期での凍結融解胚移植、5AA’胚盤胞を排卵5日目に移植しましたが、妊娠判定結果は陰性でした

妊娠に至らなかった原因として子宮内膜炎が疑われたためビブラマイシン内服で治療した上で2回目の胚移植に臨んだので、その経験をこの記事でご紹介したいと思います

子宮内膜炎とは(症状はないことが多い)

慢性子宮内膜炎とは軽度の炎症が持続的に子宮内膜に起こっている病態で、着床不全や妊娠初期の早期における流産の原因のひとつとして考えられています。

原因はまだ十分に解明されていませんが、CD138という抗原を持つ免疫細胞(形質細胞)が内膜に炎症を起こしている可能性が考えられています

 ※春木レディースクリニック ホームページ参照

また、

不妊症女性の約30%、反復着床不全の方や反復流産の方の約60%が、慢性子宮内膜炎に罹患しているといわれています

 ※にしたんARTクリニック ホームページ参照

不妊の原因として多いように思いますが、自分も担当医から説明を受けるまで子宮内膜炎という言葉を聞いたこともありませんでした

自覚症状がないことも多く、診断をつけるためには検査で調べる必要があります

私の場合も全く症状はありませんでした

子宮内膜炎の検査とは

反復着床不全や早期流産を繰り返している方は子宮内膜炎の存在が疑われるので、検査を勧められることが多いです

子宮内膜炎の検査として一般的に

EMMA検査(子宮内膜マイクロバイオーム検査)

ALICE検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)

があります

EMMA検査(子宮内膜マイクロバイオーム検査) 

子宮の細菌環境が胚移植を行うのに最適な状態であるかどうかを調べる検査です

子宮内に乳酸菌の一種 であるラクトバチルス属が多いと、良好な子宮内細菌叢であると考えられています

乳酸菌(ラクトバチルス属の菌)の割合が90%以上を占めている人では、着床・妊娠率が高くなることが分かっており、子宮内膜に存在する細菌のバランスの崩れは胚の着床不全に関わっています。

出典:とくおかレディースクリニック ホームページ

EMMA検査を行うことで、子宮内の細菌環境を確認し、胚移植に備えることができます

ALICE検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)

慢性子宮内膜炎の原因菌として特に多い細菌を検出できます

着床にとって悪い菌が子宮内にいないかを確認し、必要であれば抗菌薬で治療してから胚移植に臨みます

私の場合、このとき上記の子宮内膜炎検査はやりませんでした

というのも、当時の私の担当医の見解としては

子宮内膜炎の明確な診断基準があるわけではなく複数の検査結果から総合的に診断していくが、

検査機関から届いた検査結果の解釈も非常に難しいことが多く

検査費用に見合った結果が必ずしも得られるとは限らないことから

移植2回目という段階では検査はおすすめできない

ただし、また前回と全く同じように移植するよりも子宮内膜炎疑いとして治療薬である抗菌薬を内服のうえで2回目の移植に臨んだほうが妊娠の確率を高めることができ、その結果妊娠する患者さんも多くいる

とのことでした

私自身の心情としても通院先の体外受精の年齢別の妊娠率が自分の年齢(当時30歳)では50%程度だったので、2-3回目で妊娠できるだろうという甘い考えから必須の検査でなければあえて受けなくてもよいだろうと思いました

医師の勧め通り、少しでも妊娠の確率が上がる見込みがあるのならと思い、抗菌薬を内服のうえで2回目の移植に臨むことを決めました

※その後、転院先で慢性子宮内膜炎検査としてCD138免疫染色検査を行いました

詳しい検査方法についてはまた後日記事にまとめたいと思います

子宮内膜炎の治療とは(抗生物質:ビブラマイシン)

慢性子宮内膜炎の原因菌とその治療法については以下のように言われています

慢性子宮内膜炎の病原である細菌(腸球菌、マイコプラズマ,ウレアプラズマなど)が、複数の研究で報告されています。これらの細菌に有効な抗生剤を、単剤だけでなく2種類併用で投与する方法もあります。

 ※池袋えざきレディースクリニック ホームページ参照

治療は

  • 第1選択薬として
ドキシサイクリン(ビブラマイシン®︎,100mg)1日2回×14日間 を内服
  • 
改善しない場合は、シプロフロキサシン(シプロキサン®︎,200mg)+メトロニダゾール(フラジール®︎,250mg)1日2回×14日間 を内服

するそうです

そのため、私の場合もドキシサイクリン(ビブラマイシン®︎,100mg)1日2回×14日間 の治療を行いました。

どのくらいの方できちんと効果が出るのかについては

適切な抗生剤の治療を受けていただくと、約90%の方で慢性子宮内膜炎が改善すると言われています。

 ※フェニックスアートクリニック ホームページ参照

とのことです。結構改善率は高いですよね。

2回目胚移植の結果

私は2回目の移植では

ビブラマイシンを2週間内服し

内服の次の周期で移植をしました

移植方法は完全自然周期での凍結融解胚移植、4BB胚盤胞を排卵後5日目に移植しました

結果は化学流産でした

通院先ではBT 14に妊娠判定だったので、2週間もやもやした気持ちで過ごすことに耐えられず、フライング検査をしました

BT8    うすく判定線が出現

BT10  BT8よりも判定線濃くなる

濃くはなったものの妊娠された方のBT10のフライング結果に比べると薄かったです

BT12  BT10よりも判定線薄くなる

BT14  受診、hcg微増

念のためその翌週に再度妊娠判定検査を行いましたが、hcg値の下降を認めました

エコー検査でも胎嚢を確認することはできず、化学流産という結果となりました

まとめ

子宮内膜炎について記事にまとめました

2回目の移植前にビブラマイシンを内服しましたが、化学流産の結果となり妊娠に至らず残念ではありました

しかし、自分としては妊娠検査薬で初めて判定線を見ることができ、一歩前進したように感じました

そのため、3回目こそはと思いシプロキサン+フラジール内服で移植に臨みました

次回はその3回目の移植についての記事になるので、ご参考になれば嬉しいです